妊娠中に甘い物を食べ過ぎてはいけない理由。

妊娠中、特に妊娠初期のつわりの真っ最中なら、食べられる物が限られますよね。そんな時であっても“甘いものは避けるべき”なんて事を言われてしまいます。

食べられる物がすくない時にこれ言われると、凄く悲しいですよね。しかし、実はこれにはとても優しい思いがこもっているのです。

そこで今回は、妊娠中に甘い物を避けるべき理由についてご紹介したいと思います。

【実は怖い!妊娠中の甘い物】

妊娠中に甘い物を食べていると“少しにした方がいいよ”なんて周囲の人からのアドバイスをもらう事ってありませんか?

その理由を知らなかった場合、なんでかな?と思う事もありますよね。実は、このアドバイスには、妊娠のカラダ独特のメカニズムが隠れているのです。

《妊娠中のカラダと妊娠前のカラダの違い》

妊娠中であっても、甘いものは食べたい!!確かにそうですよね。健康なプレママならば、甘い物を食べる事自体は何ら問題ではありません。注意すべきはその量なのです。

“二人分食べなきゃ”、妊娠中のママから良く聞くこのコトバ。しかし、これが間違いの元なのです。

《妊娠中のカラダのメカニズム》

妊娠中のママのカラダは、赤ちゃんが育ちやすい環境になるようにと変化を遂げています。その変化が、ママにとっては様々な体調不良につながる事があるのです。

その一つに、糖の脂質代謝異常を起こしやすくすると言った現象があります。

妊娠前のカラダならば、食事から摂取した糖分は分解されブドウ糖となり、一旦血液内に侵入します。これをインスリンが分解する事で体全体に行きわたらせたり、エネルギーとして消費されたりしながら全体のバランスを取ります。こうした働きにより、食後に上昇した血糖値は平均値まで戻るのです。

しかし、妊娠中のママのカラダとなると、ちょっと違ってくるのです。それは、赤ちゃんの存在。ママにブドウ糖が必要なように、赤ちゃんにもブドウ糖は必要。カラダはその事を知っていますので、赤ちゃんに必要な糖分を届けるために、インスリンによるブドウ糖の分解を阻止するのです。こうする事で、赤ちゃんにとって必要な量のブドウ糖を届けている訳なのです。

しかし、このインスリンの働きをジャマする事が、ママの体にとっては脂質代謝異常という弊害に結びついてしまっています。

《妊娠糖尿病とその合併症》

血糖値が高い状態が続く場合、その先には妊娠糖尿病という怖い病気のリスクが存在します。この妊娠糖尿病はママにも赤ちゃんにも大きな弊害をもたらす可能性のある怖い病気なのです。

(ママへの影響)

■妊娠高血圧症候群:軽度の場合、自覚症状はほとんどありませんが、強いてあげるならばむくみが起こる事。スネの部分を指で押し込んだ時、すぐ戻らない程度にむくんでいる場合にはこの妊娠高血圧症候群の可能性を疑います。

しかし、むくみがでる程度の状態ならば、まださほど問題にならないのですが、更に進行した場合、母子ともに危険な状態になってしまいます。

■羊水過多症:羊水過多によって、ママのカラダには、お腹の張り・圧迫感などさまざまな不調が現われます。同時に、流産・早産・さかごなど、お腹の赤ちゃんや出産の状態への問題を引き起こす場合もあるのです。

■肩甲難産:大きく育ち過ぎた赤ちゃんの肩が産道につかえてしまい、なかなか出てこれなくなる状態の事を肩甲難産と言います。この場合、ママのカラダには産道や子宮頸管の裂傷、弛緩出血などの様々な問題が発生します。

また、赤ちゃんにとっても痛みや苦しみを伴い、鎖骨骨折や上腕神経麻痺、最悪の場合は命にもかかわる怖い状態なのです。

■網膜症:眼球内に広がる毛細血管が変性・つまる事により、カスミ目・視力低下などを起こします。最悪の場合失明もあり得る怖い病気です。

■腎症:最初の頃には、ほとんど自覚症状はありません。しかし、体内では血中のタンパク質が減少し始め、さらに進行した場合、透析が必要となる病気です。

(赤ちゃんへの影響)

■形態異常:お腹の中の赤ちゃんのカラダが正常に成長できず、何らかの異常を生じてしまう事を指しています。

■巨大児:ママのカラダで赤ちゃんが育ち過ぎてしまい、出産のときに4000gを超える大きさまで育ってしまう事。

パパやママのカラダが大きい遺伝的な要因の巨大児ならば、赤ちゃんが大きい事以外に赤ちゃんの健康上の問題はありません。しかし、妊娠糖尿病が原因で巨大児になった赤場合には、出生後の呼吸障害・低血糖・心臓肥大・低血糖など、さまざまな健康リスクにさらされる事になるのです。

■多血症:血液内の赤血球が多すぎる事で、血液粘度が高くなり、血流の悪化を招きます。結果、これは、チアノーゼ、無呼吸、哺乳不良などさまざまな健康リスクを招きます。

これ以外にも、電解質異常・黄疸などの問題が生じます。また、最悪の場合には、流産・胎児死亡などにまで発展し得る問題なのです。

【まとめ】

たかが甘い物、されど甘い物。妊娠中のちょっとした生活習慣が、ママのカラダにも赤ちゃんのカラダにも多大な影響を与えてしまうのですね。しかも、最悪の場合すら生んでしまうのですから、ママは気が気ではありません。

しかし、お腹の赤ちゃんを守れるのはママだけです。しっかりと正しい知識を持って、妊娠生活を送りましょう。来たるべき、赤ちゃんと会えるその日のために。

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